連盟概要
日本スノーシューイング連盟
【 設立趣旨 】
カンジキというイメ-ジしかなかったスノ-シュ-が、素材の進歩と人間工学の導入によってこの十年間にアメリカで飛躍的な進化を遂げ、ウォ-キングは勿論、急峻な登坂や、長距離を走れるまでになり、単なる雪上の歩行補助器具ではなく、雪上をウォ-キング、ランニングするスノ-シュ-イングという新しいスポ-ツを生み出しました。雪上でのウォ-キング、ランニングはロ-インパクトで、運動量も倍加し、エアロビクス運動としても優れており、冬期の運動兼レクリエ-ションとして最適です。また、雪上での機動性を増すことによって、登山や、スノ-ボ-ディング、自然観察をより快適に行うことができます。しかも、誰でも簡単に使えるので、多くの人達が雪の自然に親しみ、自然の素晴らしさと大切さを体感することができます。しかしながら、スノ-シュ-イングはゲレンデ・スポーツと異なり、冬の厳しい大自然の中で行われることが多く、体力のみならず、自然やフィールドマナー、さらに安全に関する知識、経験と心配りが要求されます。
これらのスノ-シュ-イングの特質を十分理解した上で、私達はスノ-シュ-イングを自然を傷めることのないスポ-ツ、及びレクリエ-ションとして普及させ、心身の健康の増進と、自然と親しむ余暇活動の発展を図るために当連盟を設立するものです。
【 沿革 】
スノーシューイングは、誰でも雪の自然に優しく接し、親しむことのできるレクリエーションです。より多くの人々が自然に親しみ、その価値を知ることが、自然保護の大切な一歩でもあると考えます。このため、当連盟は1999年の設立以来、スノーシューイングの多角的な普及に努めております。
〘スノーシュー・ウォーキング〙では、一般の方々や山岳指導者を対象とした数多くの講習会や、冬の自然を楽しむ自然観察ツアーを主催し、今日の礎に貢献してまいりました。また、スノーシューイングには欠かせない山での安全確保の分野では、その重要性を多くのメディアを通して訴えるとともに、山岳救助の現場でのスノーシュー活用の普及や、山岳医の養成プログラムなどにも貢献しております。
〘スノーシュー・ランニング〙では、1999年2月に日本で最初のスノーシューイング・レースを日光で開催して以来毎年同レースを開催し、2009年からは全日本スノーシューイング・グランプリシリーズとして複数の加盟大会によるシリーズ戦化を図るなど積極的に取り組んだ結果、本格的な競技スポーツとしてグランプリチャンピオンを目指す選手も増えてまいりました。一方、健康づくりを目指すレクリエーションとしてスノーシューイング・レースを楽しむ方々も増えております。
そこで、2016年度からは、第1回の開催地でもあり、関東のアスリーツも参加しやすいという地の利もある日光大会が加盟し、さらに2019年度には奥志賀大会が加盟し、白山、妙高、日光、奥志賀の4大会構成となり、今後さらなる発展が期待されております。2020年2月には、妙高山に世界11か国から128名が集い、世界選手権を成功裏に開催。2024年、より安定した積雪と、より良いアクセスを求め、グランプリシリーズを金沢大会と水上大会の2大会に集約再編成し、国内の競技人口のさらなる拡大と国際的レベルの選手の育成に臨んでおります。
〘組織〙2021年に、埼玉県に支部を設置し、(一社) 埼玉県山岳・スポーツクライミング協会に加盟。